コロナの日記
概ねテレワーク、同居家族以外との食事なし、外出時は不織布マスク、外に出たら必ずうがい手洗いスマホ等消毒、と割と気を付けてきたつもりですが、今月コロナになりました。
幸い症状も軽く済んだ方で、周りにうつすこともなく、スムーズにホテル療養もさせてもらいました。
時間はあったので書き溜めた記録です。大して面白い事はないと思いますが、かかるとこんな感じになることもあるのかという例として見ていただければ……。
ちなみに2021年5月都内のお話です。
発症日からホテル療養終了まで
0日目:発症日
ごろごろしていて、腰や肩がいつもより痛いなと感じる。(普段から腰痛肩凝り持ち)
ご飯の時に座ったら二の腕の辺りも痛いことに気付き、違和感を感じつつカツ丼を完食する。
食後それにしても痛む感じが発熱の時の痛みに似ているような気がして、少し怖かったので換気しつつ少し寝る。
1時間ほど寝て起きると、痛みが全身に広がっていてひどいだるさを感じる。
熱を測ってみたら37.9℃でちょっと焦る。
熱のせいか頭も痛くて寝られず、寝るのを諦めアニメを眺めたりなどする。
寝ながらスマホを見られるスタンドが大活躍した。
1日目
夜中も頭が痛すぎて眠れず、ちょっと寝て起きてを繰り返し、外が明るくなってきたところで寝るのを諦める。
その時に測った熱が今回測った中では一番高く38.3℃だった。
熱の割に思考ははっきりしていたので、嗅覚と味覚を確認は度々した。まだある。
いっそ痛覚が消えてくれと思った。
区のHPで発熱したらどうやって病院に行っていいのかも調べると、とりあえず近くのクリニックに電話で確認するとあったのでクリニックが開くまで待つ。
(これが他の区や県でもそうなのかは調べてないです)
朝食は雑炊を食べ、換気をしながらぼーっとしていたら急に汗をかきだす。
少し楽になったなと思ったら37℃まで下がっていた。
クリニックに電話すると、電話診察が出来ると言われたので、それでお願いする。
ちょっと待つとお医者さんから電話がかかってきて、症状の話と2週間くらいの行動を聞かれ、PCR検査しようと言われる。
高熱だった期間は1日もなかったので、やってもらえるのかとちょっと意外に思う。
クリニックのお昼時間に時間を指定されて、唾液のPCR検査をしてもらう。
ちょっと怪しいからこのまま検査の結果来るまでお家出ないでね、と言われコロナ関連の資料をもらう。
以降は処方してもらったカロナールを飲みつつ、熱も37℃前後でちょっとだるいくらいで過ごす。味覚嗅覚はある。
2日目
熱は相変わらず37℃前後。
カロナールを飲まないと足の筋肉痛みたいなものもきつく、大体寝て過ごす。
夕方頃お医者さんから電話が来て、検査結果はまだ出てないと言われる。
多分再検査にまわっていて、再検査にまわっている人は陽性の事が多いんだよねと不穏なコメントをもらう。
熱なのか痛みなのか寝つきが悪い。
3日目
朝36.6℃で割と体もマシだったので、仕事どうしようかと思いながらPCを立ち上げる。
そのタイミングでまたお医者さんから電話が来て、陽性だったよと言われる。
保健所から電話くるから待っててねと言われ、とりあえず慌てて上司に電話をかける。
うちの部署では初めてだったようで上司も少し焦ってたが、社内の確認なんかは上司がやってくれた。
保健所から電話が来たのは14時頃。
保健所の人たちもすごく忙しいとニュースとかでも見ていたけど、穏やかな感じのお兄さんだった。
発症日と隔離期間の説明、2週間くらいの行動確認、自宅療養かホテル療養か希望の確認などを話した。
可能ならホテル療養を希望すると、調整して明日また連絡しますと言われる。
4日目
カロナール飲んで熱は37℃前後。ずっと「だるい」なのでなにがだるいのか分からなくなってくる。
陽性なのはもう分かっていたのと、いつのまにか鼻がつまって来ていたので嗅覚チェックをわすれていた。
ので昼前ごろにふと香水を嗅いでみたら無臭。
朝はおかゆだったので気づかなかったけど、恐らく起きた時点でなかったのだと思う。
味覚が無事でよかった。
午後また電話があり明日からホテル療養に入れることに。
今度はちょっとカミカミのお姉さんだった。
ホテルなど細かいことは別途夕方連絡があった。とりあえず荷造り。
都のHPやTwitterで実際ホテル療養している人のつぶやきとかを色々調べた。
行きは車で迎えに来てくれるが帰りは自分で帰らないといけないので、動かすのが楽なスーツケースにした。
5日目
割と体は楽になってきた。
カロナールは飲まず37℃前後。嗅覚はない。
ドライバーの方から午前中連絡があり、どのあたりで車停めたらいいかや、到着目安時間などを話す。
実際に着いたと電話が来たら外へ出る。
ドライバーさんはミニバンの運転席の後ろにビニール1枚で感染者と隔たれてるだけ。
心許ないなと感染者として思った。
車は相乗りだった。私は2番目で、最後の3番目の人のお家を探すのに迷子になりながら1時間ちょっとでホテルに到着。
到着するとホテルで対応してる保健所の方かなんかがドライバーさんとやり取り。
私たちは自分の名前が書いてある封筒を棚から探して、とりあえず部屋に入る。
少しするとホテルの電話に看護師さんから電話が来て、症状とかを少し話す。
熱が出た日から朝夜足が痛くて寝つきが悪い話をしたら、市販の睡眠導入薬?を用意しておくと言ってくれた。
夕飯を取りに行く時に部屋番号を書いた封筒に入れといてくれるので、それを受け取るシステム。
効果はよく分からなかったけど。
6日目
カロナールは飲まずに過ごせた。でも熱は相変わらず37℃前後。
暇だけど集中力も下がってるのか、持ってきたFP3級のテキストは全然頭に入らず。
適当にテレビをかけたりスマホで適当に動画を見て過ごす。
嗅覚は戻らず。
7日目
夕方少し熱が上がってだるくなったが、ちょっと寝たりご飯を食べたらいつのまにか落ち着いた。
それ以外はやっぱりだらけて過ごす。
嗅覚は戻らず。
8日目
落ち着いてきたので仕事をする。
不幸中の幸いというか仕事はちょうど業務が変わるタイミングだったので、どこかに穴を開けたとかはなかった。
軽い研修みたいなのを進めて終わり。
夕方37℃を超えてたけど特別辛くはならず。
嗅覚は戻らず。
9日目
引き続き仕事をする。
やってたことは変わらず、熱も前日と誤差程度しか変わらなかったけど急にだるくなる。
早めに仕事は切り上げて寝ているとちょっと楽になる。
食欲がないように錯覚したけど、お弁当の油がきつくなってきただけかもしれない。
本当に症状治って回復してきているのかは心配。
10日目
規定通り症状が悪化=37.5℃以上の発熱はしなかったため、ホテル療養終了。
ちょっと不安だったので最後看護師さんにも確認したけど、37℃前後の熱が続くのはあるあるらしい。
様子を見ていくしかないらしい。
嗅覚も個人差はあるので、数週間数ヶ月単位で様子を見ていくしかないらしい。
めっちゃ様子見なければいけない。
10時にホテルを出てくれと言われたので、一通り片付けたり、テニミュの先行を申し込んだりして過ごす。
最後ホテルを出るところで今回は職員さんから手渡しで書類をもらう。
雨が降ったり止んだりしていたからか、ホテルの方が傘を配ってくれていた。
電車に乗って帰宅。
こうして一応コロナ療養期間を終えたとお墨付きをもらって帰って来ました。
ホテル療養
私がお世話になったのはアパホテルでした。
初めて泊まったのですが、ネットで見たことある社長の本や水が置いてあって、これが噂の…という感じでちょっと感動。
療養中の生活
新型コロナウイルス感染症の軽症者等に係る宿泊療養について 東京都福祉保健局
まさにこの通りでした。
検温の15分前にも館内放送が入るので、毎日6:45分に強制的に起こされるのですごい規則正しい生活をしていました。目覚まし要らず。
夜もまあすることないので早めに寝るしちょうどいいはちょうどよかったです。
ペッパー君はいたけどずっと電源すら入ってなさそうだったので特にお声掛けしてくれませんでした。
あとは食事の準備が出来た時、食事の時間が残り10分の時にも放送が入りました。
英語での放送もあったので、外国人の方も療養しているようです。
ただたまにめちゃくちゃ英語苦手です!!って感じの喋り方のひとが放送してて、誰か代わってあげて〜〜って感じでした。ちょっとした癒し。
たまにつらそうな人も見かけましたが、基本は軽症の人ばかりだと思うのでいかに自分が飽きないように出来るかが課題です。
電子書籍とかもあるのでスマホとタブレットあたりがあれば十分かなと思っていましたが、ちょっと調子が悪いと画面見ているのもつらい時もあったので紙のものもあればよかったかもと思いました。(人によるとは思いますが)
療養中の食事
前にネットでも少し話題になっているのを見かけましたが、食事についてはエリアやホテルによって差がありそうです。
私はアパホテルだったのでアパで用意したお弁当でした。
これと毎食ちいさいサラダとデザートが出ていました。
インスタントの味噌汁やスープも自由にもらえます。
飲み物もお水と緑茶のペットボトルが基本置いてあり、朝は早めに行くと野菜ジュースなんかもありました。
あとはちょっとしたお菓子。
お弁当が辛い場合はお願いすれば別の物も用意してくれたりするようです。
とはいえなかなか毎食茶色いし、体調関係なく食べるのつらくなる人もいそうだなと思いました。
私体調が悪くても食欲がなくなることはあまりないのですが、最後の方は油がキツくなってきたのかあまり食べられないこともありました。(代わりにグミ食べてたので食欲はあった)
用意と持ち込みが可能なものなら、自分が好きな食べ物でもお菓子でも飲み物でも出来るだけ持っていった方がメンタル的にはいいと思います。
個人的には普段よく飲む炭酸水を持ち込んだのがよかったです。
お弁当は一応あっためられるので、あったかいものは割と食べられるのですが、冷たいものってあまりなかったので、朝もらったジュースや持ち込んだ炭酸水を冷やしておいて飲んだのがやたら美味しく感じました。
水、お茶、味噌汁が続くので炭酸が良かったのかもしれない。
持って行ってよかったもの・あったらよかったもの
個人の感想です。
- 泡で出るハンドソープ
- ウエットティッシュ(除菌)
このあたりはまあすでに感染しているとはいえ、お弁当を取りに降りた後などは一応ちゃんと手洗いとかしておこう・・・という感じだったので結構使いました。
ウエットティッシュの方も単純になにかこぼした時とかにも使えるのと、除菌なら気になって拭いておきたい物にも使えるので便利でした。
普通のティッシュももちろん部屋にありましたが、あると便利!
- ゴミ袋に出来るような袋
ゴミは基本食事の時間にのみ捨てに行けます。なので自室にゴミを置いておかないといけない時間もあります。
マスクや除菌に使ったウエットティッシュなどは、個人的にただゴミ箱に入れておくのはなんかいやで、小さい袋に入れて口をしばっておいていました。
幸いお菓子などをいれて来た袋(スーパーでもらうあの小さい袋)があったので、それを使えました。
- 炭酸水
食事のところで少し触れましたが、基本水かお茶しか出ないので(あとインスタントコーヒーはあった)それ以外の自分の好きなものがあるのは結構嬉しかったです。
飲み物は普段から特にこれといって好んで飲むものはない、という方ならあんまり要らないかもしれないですが。
食べ物も含め持ち込める範囲の好きな物は、なるべく持って行った方がメンタルにいいと思います。
- 保湿力高めのもの
ホテルなのでとにかく乾燥します。手持ちの一番保湿力が高いスキンケア用品を揃えた方がいいと思います。
あるなら持ち運びできる加湿器とか。
私は加湿器はないのでとりあえず気休めにスプレーの化粧水を持っていきました。
- 香水(その他好きなにおいのもの)
私は結局嗅覚が戻らないことの確認しかできませんでしたが……。
なんとなく落ち着かないホテルでも好きなにおいがあるといいかなと。
嗅覚チェックのためにも、においがあってかつにおいが分かっているものがあると便利かなとは思います。(食事の時にも確認できますが、それが正しいというか本来のにおいなのか判別がつかないので)
- TVとスマホを繋いだり出来るもの等
スマホ画面だけ見ていると本当に疲れるので、これは欲しかったものです。
一応ホテルのテレビがwi-fiで接続して映せます、となっていたのですがやってみたらすぐ止まってしまって動画を見るとかには使えませんでした……。
旅行にも持って行けるのでそのうちFire TV Stickを買おう買おうと思っていたのですが、さっさと買っておけばよかったです。
普段録画したものしか見ないので、久しぶりにじっくりCMを見ました。
回復とその後
ホテル療養からしばらく経ち、看護師さんも言っていたように微熱が続いたりだるさが続いたりは続きました。
ただ様子を見ながら仕事も出来る程度だったのでまあ一応治ったのだなという感じです。
たまに夕方頭が痛くなったりはしますが、出社も出来ているので日常に戻れました。
嗅覚も回復まで数週間から数か月と個人差もあると言われましたが、嗅覚がなくなってから2週間ほど経った頃急に戻ってきました。
今回すぐホテルにも入れてもらえたし、運よく軽症で済んだ方なんだなと思います。
ちょうど出社もしていなかったし、劇場も行っていなかったので(恐らく)どこにも移してしまうことなく済んだのも本当によかったです。
これで誰かに移してしまったとかがあったらと思うとかなり恐ろしい……。
そしてお世話になった医療関係の方々、ホテルの方々に感謝しかないです。
かかっても案外あっさり治りましたが、かからないに越したことはないのでみなさまもどうぞお気を付けください。